価値を決めるのは私

 39歳になった時、私は更年期の勉強を始めました。40歳から始まる新しいステージへ向けて、心構えをしておきたかったからです。その時に、例えば妊娠や出産に比べて、情報、特に体験談が少ないことに驚きました。これは、日本に限ったことでなく、私の暮らすアメリカでも同じことです。

 なぜ、更年期について話す人が少ないのか…そこには、恥ずかしさ、恐れ、触れてはならないタブーの意識、抵抗、そして、特に仕事で責任ある重要なポジションについている方にとっては、「自分が女性だと意識しない/されないほうが都合がよい」場合もあるかと思います。

 世間には、若い方がいい、若い方が美しい、年齢を重ねていくことは残念で悲しい、生理がなくなれば女性でなくなる…などの、たくさんの幻想や思い込みが溢れているように思います。

 私が更年期について発信しようと考えた目的の一つは、メディアや世間から提示された価値を、ただ受け入れて一喜一憂する現状から抜け、自分の内側で価値を創造する側へと立ち位置を戻すことにあります。

 何を美しいと感じるか…人ではなく、自分の感性を大切にしていくことは、実は更年期を楽に過ごすことにもつながるのです。

 価値を決める主導権を自分に戻し、自分の感性をなにより大切に尊重した上で正しく更年期を理解すれば、きっとこの移行期間は、素晴らしいものになります。

40歳からの考え方

40歳。この地点に立った時、少しだけ先に、思春期以来の大きな体の変化、更年期が見えてきます(時期には個性あり)。大人だって、不安なものは不安。感情だって大きく揺れて、体調だって揺らいで。でも、思春期の頃よりもたくさんの責任を背負って、平気な顔で動き続けなければならないのですよね。この時期を、優しく楽に過ごす為のヒントは、「考え方」にあります。

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