うまくできなくなった

更年期は仕切り直しの期間です。

更年期に入ると、以前はできていた多少の無理が、効かなくなることがあります。

自分でもびっくりするようなミスを連発したり、気持ちが不安定になってイライラしたり。疲れもなかなかとれませんよね。

決して、あなたがだめになったわけではありません。落ち込む必要もありません。

更年期は、これまでの体を支えて来たホルモン指揮官が退官し、次の指揮官へと業務の引き継ぎがなされる時期だと考えてください。

次の指揮官とは、ずばり私たちの命に宿る叡智です。叡智指揮官にはごまかしがききません。叡智は、あなた自身が産まれる前に立てた計画書を元に、残りの人生が本当に有意義なものとなるよう、体や感情をつかって様々なサインを送るのです。

○不安や恐れ

○PMS

○ひどい疲れ

○関節の痛み

○抜け毛

○体重増加

○記憶力の低下

○不眠

などが、よくあるサインです。

よく、「年を重ねると、自分に嘘がつけなくなる」ということを耳にしますが、まさに、心身両面で、これまでは出来ていた無理やごまかし、我慢や忖度ができなくなっていくのです。

指揮者となった叡智は、破壊と再生を司る冥王星がごとく、ダメなことには容赦なく強制終了をかけてきます。ショックに飲み込まれず、冷静になって、変化を促されていると言うことを思い出してください。

しつこいようですが、あなたがダメになったのではありません。何かを失うのでもありません。

ただ、嘘がつけなくなっただけなのです。

点検してみてください。

頭の中に、意地悪な声はありませんか?

その仕事は、体に負担が多くありませんか?

人間関係は健康的ですか?

ごまかさず、昔のイメージに縛られず、要らないものを手放し、軽く生きられるよう仕切り直しをしてください。

ある素敵な俳優さんが、一時休業していた理由を、

「うまくできなくなったんですよね。追い込める感覚がなくなっちゃったんですよね。自分のテーマとしているところまで演技ができないなと思ったし、そんなんで仕事を引き受けるのも失礼なので、ちょっと俳優は一回離れてみようかと思って。中途半端にやると、信用も信頼も、ファンも離れてしまうので、だったら止めた方がいいんです、僕は。」

とおっしゃっていました。そして、一度仕切り直す時間をとったことで、新たにやってみたいことが見えたそうです。休業前よりも、さらに素敵になった秘訣は、このせいだったのかと思いました。

更年期障害は、症状だけをみたら、苦しいのです。

でも、その根本理由を知ると、命にとても優しいことが分かります。

感情を羅針盤に、直感を地図に。叡智のナビゲーションに従い、一日一日を大切に生きていきましょう。




40歳からの考え方

40歳。この地点に立った時、少しだけ先に、思春期以来の大きな体の変化、更年期が見えてきます(時期には個性あり)。大人だって、不安なものは不安。感情だって大きく揺れて、体調だって揺らいで。でも、思春期の頃よりもたくさんの責任を背負って、平気な顔で動き続けなければならないのですよね。この時期を、優しく楽に過ごす為のヒントは、「考え方」にあります。

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