そこから、外れていく。

変わっていく自分の姿にショックを抱えたまま(詳しくは前回のブログをご覧ください。)、フロリダでは、世界中から集まる、約2000人の人が出席するパーティに参加しました。


夫の仕事関係のパーティで、私は約100人くらいとお話しすることができたのだけれど、そのうち99人は優しく素敵な人たちで、たった1人だけ、ぎょっとするほどイヤらしい人がいて、その人のことを、今でもふと思い出してしまいます。


その人は例えば、「うちは○億円で買ったんだけど〜」「まぁ、大理石のフロアだから掃除は簡単」「この靴は世界で100足しか作られていなくて〜」「俺が泊まったホテルにはバトラーがついていて〜」と、ちょいちょいスネ夫みたいな自慢をはさんでくる、アジア系の男の人でした。


彼の奥さんが私にこそっと、「うちの夫、友だちいないみたいなのよ。誰も私たちのところに話しにこないの。このパーティつまらないわ・・・。」と言うのだけれど、そりゃあそうだろう、分からんのかい!とツッコミ入れたくなりました。わはは。


クライアントから夫に対して、「彼をプロジェクトから外してくれ」というオーダーが絶えないらしく、それに対してもその人は「あんなクソみたいな会社でよく働けるよな。プロジェクトから外れてやったぜ!本当にラッキーだよ。お前はまだ残っているんだろう、御愁傷様。」と夫に言っていました。


夫は後で、「まぁ、そう思いたいんだろう。実際はクビだったけど、傷つかないように、そう思うようにしているんだと思うよ。」と言っていました。


それぞれの両親の話になった時、彼がものすごい苦痛の表情で、自分の両親はサポートしてくれないと話したんです。それを見て、ああ、きっと彼は、「俺はすごいんだぞ!あいつよりもすごいんだぞ!」と示さないと認めてもらえない環境で育ったんだ。そうしないと好かれないと思って、一生懸命すごさをアピールしているんだ、と分かってしまいました。


彼は笑顔がチャーミングだし、人からすごいと思われたくて生きている、その承認欲求から外れた時、本当の彼の人生が始まるのだろうと、彼の奥底にいる本当の彼を思いました。


人から言われて変わるものならきっととっくの昔に変わっているだろうから、彼自身が気がついて、生まれ変わってくれることを願うぜ。その時にまた会いたいぜ。それまでは、もういいぜ。笑


生きる目的。私は何の為に今を生きているのでしょう。

私が更年期の考え方を発信するのは、人が人に優しくあれる世の中にしたいから。

人が人に対して、誰もが同じ目線で、おんなじ優しい目線で、誰ものことを見られるようになったらいいと思うから。

人が人の上に立とうとすることで乱されて来た優しさの生態系を、少しずつでも修復できたらいいと思っています。



40歳からの考え方

40歳。この地点に立った時、少しだけ先に、思春期以来の大きな体の変化、更年期が見えてきます(時期には個性あり)。大人だって、不安なものは不安。感情だって大きく揺れて、体調だって揺らいで。でも、思春期の頃よりもたくさんの責任を背負って、平気な顔で動き続けなければならないのですよね。この時期を、優しく楽に過ごす為のヒントは、「考え方」にあります。

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