目指さずとも、そうなる。
大昔、ヴィーガンになろうとしたことがありました。
当時の私は、ヨガの世界にどっぷり夢中だったのです。
ヨガの哲学書を読んだり、マントラを唱えたり、海外のリトリートに参加して、朝5時からプージャという儀式で神様にお参りしたり。ヨガスタジオでレッスンを教えていたこともありました。
それで、一時はヴィーガンに挑戦したのだけれども、
○口にいれるものに神経質になった。
○外食では、お店選びが大変。相手にも気を遣わせる。
○その当時、私の周りにいたベジタリアン&ヴィーガンを実践している人たちが、いつもピリピリ何かに怒っていた。
ことなどから、
「ちょっと待て、私はヴィーガンになりたいのではなくて、穏やかで幸せでいたいんだ。食事の為に神経をすり減らすなんて、いくら良い物食べていても、不健康じゃないか!」
と思ったんですね。
手放した後、友だちとタイ料理屋で「もう出来ないものは、仕方ないじゃん」と飲んだビールが美味しかったことを、鮮明に覚えているなぁ(笑)
今に話を戻します。(ワープ!)
先日健康診断に行ったところ、血液中のコレステロール値が高いことを指摘されました。更年期の勉強をしている私は、「ははーん、例のあれね」と思い、先生に聞いてみたんです。
「年齢とともに女性ホルモンが減ると、コレステロール値が上がると言いますが、その影響でしょうか。」
すると先生はきっぱり、
「いいえ、遺伝だと思います。」
とおっしゃいました。そして、
「きっとご家族の中に、高血圧の方がいたはずです。あなたの姿や肌つやからも、食生活が良いことは明白ですし、更年期の可能性を考えるのはまだ先のことだと思います。これからの健康の為に、食事を変えていきましょう。」
とおっしゃったんです。
そして、先生に勧められたのは、お肉、乳製品、卵、揚げ物、甘いものを控える・・・ほぼヴィーガンの食事!!!(魚はOKらしいので、しばらくはペスカタリアンかな。)
ちょっと、どなたかタイムマシーンをお持ちでないですか?お持ちでしたら少しの間お借りして、あのヨガ時代の私に、
「いいよいいよ、ヴィーガンわざわざ目指さなくて。いずれそうなるから!」
と教えてあげたいんですけれども。ははは。
そういえば。父方の祖母が、晩年透析をしていたんです。祖母は、すらっと背が高くて、私よりもずっと華奢でスタイルが良く、見た目からは、高いコレステロール値なんて全く無縁に思えるような人でした。
というわけで、一番好きな食材・卵にさよならするのは辛いけど。最後の時まで元気で動けることのほうが大事ですからね。
おばあちゃん、私たち、きっと同じ人から何か受け継ぎましたね。受け継ぐなら、なにか別の物が良かったですね。打ち出の小槌とかね。でも、仕方が無いですね。
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