老後もアメリカに暮らしたい?

 先日、13年ぶりにマンモグラフィーとエコーの検査を受けた。身近で、乳がんの話をちらほら聞くようになったから。13年前は、日本の企業に勤めていて、確か会社の福利厚生でほとんど無料だった記憶がある。

 今回の検査場所はニューヨークにある大学病院。費用は、検査代と諸々を合わせて、請求額は6500ドル(約70万円)だった。保険会社が9割カバーしてくれたので、私が支払ったのは650ドル(約7万円)だったけれど・・・高い。懐がアウチ。検査だけでこれだけのお金がかかるのだから、実際に乳がんになったら、医療費はどんなことになってしまうのだろう。。。

 アメリカで高額なのは、医療費だけでなく、教育費も同じ。大学なんて学費だけで私立は年間約500万円(州立でも約350〜400万円)。それに加えて大学寮や生活費、住む場所によっては車代までかかるから、夫は「年間約1000万円と思った方が良い」なんて恐ろしいことを言う。そのため、何を隠そう我が家では、妊娠が分かった時点で、大学費用の積立てを始めた。子どもが無事に産まれるかも、将来大学に行くかも分からないのに、である。こちらでは、多くの学生はローンを組んで学費を捻出し、高額な負債を背負って卒業する。しかし、そう簡単に返しきれる金額ではないために、社会人になってもずっと返済に苦しみ続ける若者が多いことが社会問題になっている。


「ねぇ、お金がある人しか、質の高い医療や高等教育にアクセスできない国って、一体どうなんだろう。なぜ、国民みんなが健康で、良い教育を受けられる国づくりをしてこなかったのだろう。国民はこういうものなのだって、我慢するしかないの?」


 40歳を過ぎると、アメリカ永住組の女性陣で集まった時に、必ずと言っていいほど「老後もアメリカに暮らしたい?」という話題になる。私はこの↑問いに対するしっかりした答えが見つかるまでは、Yesとは言えない。アメリカには、青空みたいに晴れた心の人たちが多くて、マイノリティーの私でも息がしやすいけれど、上があれば下があるみたいに、良いところがあれば悪いところもある。それが、医療、教育、そういえば住居だって、信じられないくらい高いなぁ。。。お金がなければ、人間として心身ともに健康で生きることができないなんて。ここで本当に生きて行きたいか、考えてしまう。


 

40歳からの考え方

40歳。この地点に立った時、少しだけ先に、思春期以来の大きな体の変化、更年期が見えてきます(時期には個性あり)。大人だって、不安なものは不安。感情だって大きく揺れて、体調だって揺らいで。でも、思春期の頃よりもたくさんの責任を背負って、平気な顔で動き続けなければならないのですよね。この時期を、優しく楽に過ごす為のヒントは、「考え方」にあります。

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