アメリカで感じる気候変動

ニューヨーク市からニュージャージーに越して、3年が経ちました。

この「たった」3年間でも、自然の中に暮らしていると、気候変動をリアルに感じます。まず、雪が降らなくなりました。3年前に雪かきした回数を10とすると、2年前は4、1年前は1・・・そのくらいの体感で雪が減っています。3年前までは家から車で30分のスキー場に行けば良い雪があったのに、2年前からは2時間以上北上した山まで行かねば十分な雪がありませんでした。去年はとうとう、その山にも雪が足りず、さらに北上してバーモント州まで滑りに行かねばならなくなりました。

その代わり、年間を通じて、とんでもない雨が降るのです。つい昨日も、ニュージャージー州に非常事態宣言が出されるほどの大雨となりました。あちこちで、浸水や雨漏りの被害を耳にします。どこの家も、ここまでの雨が降るようには作られていないのです。警報がでるほどの大雨となる頻度を鑑みると、「これは異常ではなく、近い将来、通常となる」のだろうと思います。(人間中心の利己的なライフスタイルが、地球に大きな負担をかけた結果なのでしょう。)

そのため、今後アメリカでは、誰もが憧れる水辺の生活(美しいビーチの傍にある豪邸など)の価値が見直されることになると思います。「いかに災害に強いか」ということが、より一層住宅の価値や価格に影響を及ぼすように思います。

日本の芸能界でも、「昔は良かったものが、今は許されなくなる」ような著しい展開が起きているようですが、アメリカでも、これまではウケてきた、ジョークという名の「いじり」が、「人を馬鹿にしたり、不快にすることの、何が面白いの?」と、時代遅れになっているのを感じます。今は大きな価値や生き方の変革、刷新、新陳代謝の時です。ものすごいスピードで、人や動物や植物や自然...それらを平気で傷つけるような考えや行動が淘汰されていく時代となって、それはもう、元には戻らないでしょう。

耳の痛い話。40を過ぎた私たちの経験ポケットの中には、必ず何か「今の時代にはもう合わない/通用しない」古いものが入っているはずです。あの時には新しくて今は古いものたちを、時々点検して、潔く捨てていかねばなりませんね。

40歳からの考え方

40歳。この地点に立った時、少しだけ先に、思春期以来の大きな体の変化、更年期が見えてきます(時期には個性あり)。大人だって、不安なものは不安。感情だって大きく揺れて、体調だって揺らいで。でも、思春期の頃よりもたくさんの責任を背負って、平気な顔で動き続けなければならないのですよね。この時期を、優しく楽に過ごす為のヒントは、「考え方」にあります。

0コメント

  • 1000 / 1000