夢の転換期
子どもたちと将来の夢の話をするのは親あるあるですが、そういえば私はどうだっただろうかと腕を組んで思い返してみたところ、中1の頃に抱いた夢と、それを友達に語った時に、全く理解されなかったあの日のことがフラッシュバックしました。
うわー、なぜでしょう、書こうと思ったら恥ずかしくなってきました。どんな中学生だよって、これを書きながら、薄ら笑っている自分が気持ち悪いです(笑)
私の中1のころの夢。それは、「なんでもできる、なんでもない人」でした。(一回え?って聞き返したくなりますよね。どういうこと?ってね。体が熱いぜ、ハハハハハ!)
その夢のアイデアはたしか、小学生の頃から大好きだった、ムーミン谷シリーズの本からいただいたもの。誰だったか、「ぼくは、なんでもできる、なんでもない人になりたいんだ!」的なことを言ったキャラクターがいまして、私はそのセリフにものすごい感銘を受けたのです。こんなに素晴らしい夢を言語化できるなんて、トーベヤンソンさんって天才なんじゃないか?と痺れて、しばらく動けなくなりました。
子どもの頃から私にとって、「安心」というのがとても価値のあることで、その安心は、主に人からの嫉妬や意地悪によって脅かされると考えていたため、一生目立たずにいたいと望んでいました。「なんでもできる、なんでもない人」とは、世間から隠れているけれど、どこでもそれなりに生きていけるだけのスキルがあり、外国語を操って、世界を自由に駆け巡っている。そんなイメージです。
思い出して、恥ずかしくてキャーっとなった後、今その夢が割とかなっていることに気が付きました。もちろん、私は何でもできる訳ではないし、言葉も日本語以外では英語しか話せないけれど、結構自由に世界を飛び回って、でも目立たず、誰からも知られずに楽しく生きているからです。
そして、このタイミングでその夢を思い出したのは、きっと今が夢の転換期だからなのだろうと思いました。「なんでもできる、なんでもない人」への憧れは永遠に続きますが、これからは自分だけの満足ではなくて、ほんの少しでも世界に良い影響を与えられるような、もう少し具体的で可視化できる夢を加えてみよう、と思うのです。
今、私の胸をときめかず1番の夢は、瞑想的なアートギャラリーを持つこと。そして、人からわざわざ隠れなくても、女性が自由に優しく生きていける世の中に貢献すること。
大きな夢を描いたら、そこへ向かうための階段が現れました。
みなさんの夢はなんですか。
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